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【セミナー報告】ガンディーから学ぶ社会変革のリーダーシップ
私が所属する静岡県弁護士会国際交流委員会で、「ガンディーから学ぶ社会変革のリーダーシップ」というテーマで発表させていただきました。
なぜ、弁護士が、ガンディーの発表をするの?と思う方もいるかと思いますが、①ガンディーが元々弁護士でその経験がとてもリーダーシップに生きていること、そして、②平和と戦争について考えるのにあたり、とても有意義なテーマなので、ガンディーについて発表させて頂きました。
弁護士としてのガンディー
私が、ガンディーの自伝でとても共感した一説があります。
ガンディーは、弁護士として、対立構造を消滅させ、人々をもう一度結びつけることに意義を見いだしていました。
「私は弁護士という専門職に嫌気がさしてきた。
中公文庫BIBLIO20世紀「ガンディー自伝」マハトマ ガンジー (著), 蝋山 芳郎 (翻訳)
原告と被告の双方の側に立った弁護士が、自分の顧客を勝たせるために、法律の条文をかき集めることばかりしているからだ。
だが、私は自分の義務は、双方を仲直りさせることにあると感じていた。
真の法の実践というものが、どんなものであるか習得した。
人間性のよい側面を発見し、人間の心の中に入り込むことを覚えた。
弁護士のほんとうの役割は、引き裂かれてバラバラになった当事者達を結びつけることにあるのだ、と。
この事件の解決から得た教訓は心の中に焼き付けられ、弁護士としての20年間の職業経験の大半は、数百件の訴訟事件を和解に導くことに費やされた。
だが、このことで失ったものはなにもない。金銭どころか、魂までも失われなかったのだ。」
社会変革のリーダーシップ
ガンディーは、若いとき、イギリスに留学し、その後、インドに一度戻ってから、南アフリカに行き、強烈な原体験を得ます。南アフリカの列車で、インド人であることを理由に、白人から差別され、列車を下ろされてしまうのです。
若いときに受けた強烈な原体験は、彼をインド人の尊厳を守るための活動に駆り立てました。
私たちも、外に出てみると、強烈なカルチャーショックを受けることがあるはずです。そのショックをどう活かすかで、今後の人生や社会は変わっていくはずです。
まだまだ、お伝えしたいことがたくさんあるガンディー。
ぜひ、興味を持った方は、以下の書籍を読んだり、映画を見てみてください。
きっと、日常の中に、優しさや希望を与えてくれるはずです。