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「リーダーシップの旅」を読んで。

2022.01.09
カテゴリ: お知らせ

リーダーは「人に見えていないもの」を見る

最近、理想的な自分、理想的な会社、理想的な社会、理想的な世界を想像したことはありますか?

子供の頃、夢見た自分や世界ってありますよね。大人になっても、想像していますか?

この本では、他の人には見れていない「見えないもの」を見て、前に進み続けている人は、自然と人を惹きつけ、フォロワーがついてくる。それがリーダーシップなんだ、ということが書かれています。

リーダーとは、決して「俺についてこい」と言う人ではなく、フォロワーが「この人についていきたい」と自然と思ってしまうことがポイントです。

偉大なリーダーというと、ガンジー、キング牧師、有名企業の社長などがすぐに思い浮かびますが、「名もなき人」でも、そして、その人がリーダーになりたいと思っていなくても、一人でもこの人について行きたくなる、と思えば「リーダー」になれます。

すごくイメージしやすいのは、フォレストガンプ。彼は、走っているといつの間にか大勢の人が後ろについてきます。この本では、「天安門事件の戦車の前に立った人」や「子供たちの間でルールを作って遊び始める子」もリーダーだと言います。

つまり、リーダーは、 他の人には見えていないが、人を惹きつける「ビジョンや理想」が見えていて、それを言葉または行動で、表現していることが、スタートとしては必要不可欠な要素になります。

この本では、ビジョンをまるで一枚の絵のように描いた例として、キング牧師の演説スープストックトーキョーの遠山社長の企画書が紹介されています。

リーダーには最後までやり抜く力が必要

では、リーダーには、ビジョンが見えているだけでいいのか、というと、もちろんそれだけでは何も実現できません。

ぶれずに「とことん最後までやり抜くこと」「逃げないこと」。この姿勢がリーダーには不可欠になります。

例として、医師でアフガニスタンで灌漑水路建設の陣頭指揮をとった中村哲さんがあげられています。中村哲さんは、アメリカが空爆をしても、国際機関や他のNGOが退散しても、現地の人に裏切られたとしても、絶対に逃げない。現地にとどまって地道に活動を続けます。

最後までやり抜くには、トレードオフ(他の選択肢を捨てる)の覚悟が必要ということです。中村哲さんも日本で医師として活躍する途を捨て、生涯をアフガニスタンの医療・衛生に捧げました。なんでも全部やろうという姿勢は、リーダーには求められないということですね。

まとめ

みなさん、自分が見たいものを見てみたいと思いませんか?そして、仲間と一緒にその旅に出られたら面白いとおもいませんか?決して、起業しなさいとか、そういうことを言っているわけではありません。

会社がこうあったら嬉しいな、家族がこういう状態なら幸せだな、街がこんな感じならワクワクするな、そんなイメージを持って、それを人に伝えて、リーダーシップの旅を小さく始めてみてはいかがでしょうか?